広島経済レポート|広島の経営者・企業向けビジネス週刊誌|発行:広島経済研究所

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  • 掲載ニュース― NEWS ―

    今週の表紙
    新中期経営計画で人づくり / 田中 聡 氏
    NEWSなひと
    父の後受け教師から転身 35周年で講演会・懇親会 / ラボテック 吉川 晶子 社長
    高齢者の安全運転 促すマップを贈呈 / マツダ 佐賀 尚人 執行役員
ニュース一覧
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グルメ&ナイト― GOURMET and NIGHT ―

話題のお店を取材!
チャーハンるつぼ / 阿草 充泰 店長

おでん酒場るつぼ(中区中町10―10)で中華メニューを担当し、2023年7月に姉妹店を開いた。「広島や東京の中華料理店で修行し、特にチャーハンを作るのが好きだった。ラーメンやカレーなどのように専門店があれば面白いと思い、ずっとやりたかったのが実現した。1人でできる小規模な店も希望だった」 基本のチャーハンはパラパラしすぎず、しっとり目に仕上げる。塩、こしょう、しょう油といった定番の調味料だけを使ったすっきりした後味が特徴。焼き豚、牛バラキムチ、納豆などの具材でアクセントを加える。ラー油から手作りする麻婆あんかけは、だれもが食べやすいように辛さを控えめにしているという。「メニューにバリエーションが欲しくて季節の食材を使った月替わりメニューを作ったら、月始めに毎回来店してくれる常連さんも。角煮と栗、鶏肉と白菜のゆずあんかけなど具材の組み合わせを考えるのは楽しい。お客さんにも飽きずに楽しんでもらいたい」

    INFORMATION
  • ◆住所:中区堀川町6-5
  • ◆電話:082-563-5064
  • ◆平均予算:1000円
  • ◆座席数:カウンター6席
  • ◆営業時間:午前11時〜午後8時、日・祝午後7時まで
  • ◆定休日:木曜
  • ※発行当時の情報となります。過去の記事につきましては、最新情報を掲載店さまにご確認ください。

スポーツ応援談― SPORTS TALK―

経営者が語るスポーツ「愛」
TCC / 藤井 主峰 社長

プラントの計装制御などFA(ファクトリーオートメーション)を主力に、ソフトウエアを受託開発している。岩国市出身だが、小さいころ父が会社の行事で市民球場へ連れて行ってくれていたので、カープは身近な存在。電車を乗り継ぎ旅行気分で、カープうどんが楽しみだったのを覚えている。 大学卒業後、広島で働き始めてからまた観戦するように。マツダスタジアムが完成してからは一層頻度が増え、チームも徐々に強くなっていった。ボールの乾いた音や生ビールに加え、宮島さんを歌ったり、知らない人と一緒に喜び合ったりする球場の空気が好きだ。 カープロードにある島内選手の紹介パネルに協賛し、4年目になる。一昨年の最優秀中継ぎ投手賞など十分な成果を残しているのに、新しい球種に挑戦するなど研さんに励む姿勢に頭が下がる。当社の業績はありがたいことに堅調に推移しているが、島内選手のように常に上を目指したいとの思いから、生成AIの活用や自社パッケージシステムを検討しているところだ。 昨年に続き選手会長を務める堂林選手にも注目。毎年欠かさない護摩行などいつも真剣な姿が印象的で、打席に立つと華があってなんだかやってくれそうな気がする。今年も強みの長打力で右中間に伸びるホームランを見せてほしい。新しい助っ人や、内田選手をはじめとした若手の活躍にも期待。カープらしい守り勝つ野球で今年こそ優勝を勝ち取ってもらいたい。

コラム― COLUMN ―

                                   
記者が注目する「こぼれ話」
マツダのトランス改革

いよいよ球春到来。初優勝から半世紀の節目に立つ今年のカープは、青山学院大学出身でドラフト1位の佐々木泰、常廣羽也斗が共に開幕1軍を狙う。箱根駅伝では中国電力OBの原晋監督率いる青学が見事、2年連続の総合優勝を成し遂げた。 春近し。青山と広島は何かと相性が良い。マツダは2月6日、青学メインキャンパスからすぐ近くの東京都港区南青山にブランド体感施設「マツダトランス青山」をオープンした。 ソウルレッドが鮮やかなコンセプトカー「アイコニックSP」が1階で来場者を出迎える。コーヒーや甘味が楽しめるカフェを併設。階段を上り2階にはイベントなどを開くスペースがある。さっそくトークセッションやフラワーアレンジメント、写真講座といった企画が来場者の人目を引いていた。 開場レセプションで毛籠勝弘社長は、「トランスという言葉には向こう側にとか、超えるといった意味がある。既存の販社店舗のような売る場所を超えるという意味を込め、ネーミングした。マツダの存在意義でもある〝前向きに今日を生きる人の輪を広げる〟ための情報発信拠点として位置付けている。当施設には過去のマツダ車のエンブレムを配したインテリアなど、随所に遊び心を持たせた。幅広い層の人に立ち寄ってもらえる場所にしたい」 向こう側に居る人を振り向かせ、多くの人の心へワクワクが届く開発コンセプトを体感させるトランス青山から、国内外へメッセージを発信していく。 試乗用には昨年導入した新型車CX―80と、2人乗りスポーツ車のロードスターを配備。発電用ロータリーエンジンを積むMX―30や、ひときわ美しく流麗なデザインを誇るマツダ3といった選択肢もあった中で、あえて2015年の発売から10年が過ぎる車種を置く。ブランドマネージャーの石田陽子さんは、「ロードスターはマツダが目指す〝走る歓び〟を体現する車。運転の楽しさを味わってもらうのに最適と考えた。マツダ唯一のオープンカー。この一帯の美しい街並みをより深く堪能できる」 車以外にも広島らしさを感じられる工夫を凝らす。1階カフェの監修を手掛けるのは06年に宮島で創業し、島内や宮島口などに店舗を展開する伊都岐(いつき)珈琲。農園や地域などが特定でき、国際審査で高い評価を得た「スペシャルティコーヒー」やコーヒー味のソフトクリーム、生口島産レモンを使うスカッシュやケーキなどをそろえる。佐々木恵亮社長は、「昨年5月頃にマツダから打診を受けた。むろん味にもこだわるが、ここで販売するドリップバッグのデザインに腐心。パッケージに車のシルエットを盛り込むなど楽しんでもらえるようにした。世界が認めるマツダデザインの思いに触れて大変勉強になった。地元を代表する企業と共に、この青山で広島の魅力を発信できることがうれしい」 トランプ大統領が強烈な関税政策を振りかざす。隣国メキシコにも工場を構えるだけに苦難も予想される。国内需要をいかに取り込むか、今後の主要課題になりそうだ。ロードスター誕生から35周年を迎え、昨年末に特別仕様車を発売。受注は好調という。今3月期で初の売り上げ5兆円へまい進。トランス改革で突っ切ってもらいたい。

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